凪のあすからの面白さ
制作:P.A.WORKS
株式会社ピーエーワークス 公式サイト - P.A.WORKS Co.,Ltd. Web Site | アニメーション・映像製作
凪のあすからはP.A.WORKS制作のオリジナルアニメで昨年10月より放送されている2クールものです。
はがないの原画で有名なブリキさんとtrue tears、あの花、とらドラ!などのシリーズ構成を担当されている岡田麿里さんという組み合わせで一見アンマッチに見えるけど、どのような化学反応が起きるのか放映前からとても注目しておりました。
ずっと、見ている方のコメントや評価を追っているのですが、2クール目に入ってからの評価がどんどん上がっていて、今までの作品とは盛り上がり方が違っているのが本作の興味深い点です。
では、とらドラ!やあの花と盛り上がりが違う原因として作品としてどのような差異性を有しているのでしょうか。
時間軸を使った複雑な人間関係の描写
本作品で面白いのが、海に住むひとが冬眠するということ
しかも冬眠するとその人の成長は止まり、冬眠していないひとの時間だけが進むという設定にしていることです
1クール目がちょうど冬眠に入ったところでおわり
2クール目は冬眠から目覚め始める5年後の世界という状況から始まる。
冬眠しなかった海のちさきと陸のひと
冬眠した光たち
その結果、出来たのが
中学2年生の光と
同い年であったはずの現在大学1年になる紡、ちさき、学校の仲間たち
小学3年であった美海は中学2年で光と同学年に
という複雑な図になった
ただでさえ、冬眠前からかなりぐちゃぐちゃな恋愛関係図を見せていただけにこの時間軸の概念が入る事に更に面白く(複雑に)させることは間違いない
(参考)冬眠前の人間関係
- 光→まなか
- まなか→?紡
- ちさき→光
- 要→ちさき
- 紡→?
- 美海→光
※矢印の向きは恋愛感情をもっている方向性を示す
その他にも本作品には海と陸の住処が異なる事から生まれる縄張り意識による対立や、それにより苦しむひととあらがうひとの姿なども表現されていて
本当に飽きのこない作品に仕上がっております。
本当にマリーさんは天才だわ