ライブビューイングという楽しみ方
ライブビューイングという新しいライブ・舞台の楽しみ方が出てきました。
これは体験的にありなのか?
ビジネス的にありなのか?というのが今回の内容。
さて、ライブビューイング(LV)とはなんぞや?ということですが、
ライブビューイングを利用することで、コンサートチケットが確保できなかった人や会が家から遠くて行けなかった人なども、近くの施設でコンサートを観覧できるようになる。生中継であり、しっかりした音響設備を持つ施設で上映されるため、臨場感も味わえる。映画館の座席に座ったまま、ゆったりと観覧でき、値段もやや安価であるなどのメリットもある。コンサートや演劇などの様子を映画館などの大規模上映施設に生中継する方式。株式会社ライブ・ビューイング・ジャパンが企画・上映している。
アーティストのライブビューイングって会場はどんな雰囲気? - NAVER まとめ
音楽のライブが中心だったのですが、最近ではミュージカルなどもライブビューイング採用しているところがではじめてきております。
弱ペダ新作舞台、全国ライブビューイング決定 | マイナビニュース
ではでは体験という観点から書き進めていきます。
先日、アイマスのLVにいってきたのでそちらで感じたことをベースに。
THE IDOLM@STER 9th ANNIVERSARY WE ARE M@STERPIECE!!
1.チケットの取れなかった人、地方の人の救済措置
LVは全国の映画館などで開催されるので、チケットを取れなかったひと、
地方在住で東京などの本会場に来ることが困難なひとの救済措置として機能しているように感じます
2.みんなで楽しむには良い場所だが映画館は若干微妙
サッカーW杯などをスポーツBARなどでみんなで観戦するのとおなじでみんなで同じものをみて楽しむという意味ではすごく良いと思います。
いわゆる共同消費体験というものでしょうか
ただ、映画館で音楽、とくに生バンドが売りのバンドだと音響設備がいくら良い場所でも満足いく体験は得られない&映像が中継となり映画館のサイズに画像を拡大させるので画質が粗くなるなどなどライブそのものの質にこだわるひとにはおすすめできません
あと映画館というのは騒ぐ場所ではないということが体に刷り込まれていて、コールなどが弱くなりがちでこういうこともおきがちです
個人的には、向くコンテンツ、向かないコンテンツがあり
収容人数を考慮から外せば、映画館より、BARなどでの実施の方が向いているように感じます。(そこはビジネス的な観点でむずかしいですが)
ということで、ビジネスという観点でみてみましょう
ライブビューイングは映画館を利用するものが多いです。
というのも、全国のアクセスしやすい場所にある、箱として適当な大きさがあるということが大きい故に採用されているようにおもいます。
ざっくりと計算をしてみたものが以下です
※おそらくアーティスト利用料などが発生するがそれは考慮から外している
※イオンシネマの利用料をベースに算出
※あくまで1回のライブでの試算です
<参考>映画館利用料
劇場区分 | 2時間使用の一座席の単価(消費税別) | 撮影レンタル (消費税別) | |||
---|---|---|---|---|---|
平日 | 土日祝 | 平日(ホリディ期間) | 土日祝(ホリディ期間) | ||
A | \750 | \1,300 | \1,300 | \1,950 | \150,000 |
B | \700 | \1,200 | \1,200 | \1,800 | \140,000 |
C | \650 | \1,100 | \1,100 | \1,650 | \130,000 |
D | \550 | \1,000 | \1,000 | \1,500 | \120,000 |
E | \500 | \900 | \900 | \1,350 |
\110,000 |
引用元:シアターレンタル|イオンシネマ
これはかなりざっくりとした計算で、実際にはグッズ販売の機会創出などもできるのでもう少し収益的には良いと思われますが、ビジネスのモデルとしては、会場を増やせば増やすほど収入が増えていく。
コンサートって本会場だけだと、会場設営、スタッフ人件費、アーティスト稼働費などさまざまな部分で費用がかかり利益としてそれほどでないけれども同じものを放映するLVというスキームは非常に収益性の高い方法として今後も増えていきそう
最近では、ラブライブが全国47都道府県を会場にしたというニュースも出ましたがこれはまぁビジネス的には正しいっていうことですね。
やっぱり、現場、生で味わいたい・体験したいというひとにはむいてませんが(自分はこっち派)
まずはどんなものか見てみたい、とおくまでいくのは面倒だけどみんなでたのしみたいというひとに向いている視聴方法ですね
今後は、ネットでのライブ視聴がふえるのか、どんなスタイルがふえるのか