ログ・ホライズンがおもしろい
まおゆう魔王勇者の原作を書かれた橙乃ままれ氏によるMMORPGの世界を舞台としたファンタジー小説で、現在NHKにて放映中です。
MMORPG『エルダー・テイル』をプレイしていたプレイヤーは、12番目の拡張パック「ノウアスフィアの開墾」が導入されたその日、ログインしていた全世界のユーザーが、ゲームの舞台である「セルデシア」と酷似した異世界に転移してしまった。後に「大災害」と呼ばれる変異に巻き込まれた人数は日本で約3万人。各々がゲームのキャラクターとしての肉体を得た今、プレイヤー達は高い戦闘能力、「死」からの蘇生能力を備えた英雄的存在「冒険者」と呼ばれ、この異世界で暮らすこととなる。
「大災害」以降、ログアウトが不可能となり、死亡しても大神殿で再復活する閉じた世界となった『エルダー・テイル』内で冒険者達の混乱はピークに達し、多くの冒険者は無秩序となりPK(プレイヤーキラー)や後述のNPC「大地人」からの略奪などが横行していたが、次第に沈静化。やがて大規模ギルドが幅を利かせるギスギスとした世界へと変わっていった。
内面的引きこもり体質の主人公・シロエは現実世界となった『エルダー・テイル』でのサバイバルを開始。旧友・直継、無口な美少女暗殺者・アカツキ、先輩格のにゃん太と新ギルド「記録の地平線」=「ログ・ホライズン」を立ち上げる。その後ミノリやトウヤなどの新人プレイヤーも加わって、シロエは一歩を踏み出す。現実世界からの異邦人「冒険者」が暮らすアキバの街を中心に、そんな「大災害」を乗り越えようとする数万人のプレイヤーの奮戦。
一方、この異世界には「大地人」という先住民がいた。ゲーム時代のNPCに酷似したこの世界のあらゆる地域で文明を築いているが、「冒険者」と比べた時にその戦闘能力は低く蘇生能力もない。この世界では英雄的な力を持つ「冒険者」だが、「大地人」と比べ、その数は数%に過ぎない。この異世界で「冒険者」が過不足なく暮らすためには「大地人」との関係が必要なのだ。
人と人、文化と文化、科学と魔法、偶然と運命。異なる位相が触れあう、異世界接触物語。
MMORPGものとしてはSAOがあるけれども比較すると
見せ方
SAO:
- 映像で見せる
- MMORPGをリアルでできる際の戦闘の楽しみやゲームオーバー=死によるバーチャル空間のリアル化を表現
ログ・ホライズン:
- 会話で見せる
- ギルド同士の関係性やNPCとの関わり方、会議などゲームの戦略面の楽しさを表現
ゲームオーバーの考え方
SAO:
- 現実の死
ログ・ホライズン:
- 現実世界の記憶の一部消去