アニメツーリズムが成功する3つの要素
今月の販促会議にアニメツーリズム、いわゆる聖地巡礼についての特集が組まれておりました。
ガルパン、らき☆すた、あの花...「アニメツーリズム」成功事例の舞台裏 | 販促会議 2014年2月号
らき☆すたの聖地である鷺宮神社以降盛り上がりを見せる場所はあらわれませんでしたが、2012年の秋アニメとして放送されたガールズ&パンツァーの聖地である大洗では
「ガールズ&パンツァー」特設(大洗観光協会 よかっぺ大洗)のような特設サイトができるなど大きな盛り上がりを見せております。
11月中旬に実施される地元の祭であるあんこう祭は、来場者が毎年2〜3万人であったがアニメ放映年の2012年は6万人、翌年の2013年10万人とアニメの効果が目に見えて分かる数値を叩き出している
リピート者も多いことから、アニメツーリズムに成功した街として取り上げられることの多い大洗の街。
それでは、なぜ成功したのか考えてみる。
1.観光地としての当たり前レベルのおもてなし機能
大洗はもともと、海水浴場として賑わう観光地であった
そのため、旅館も多く、地元民が観光客慣れしており
受け入れる姿勢が強い
多くの聖地といわれる土地は元々観光地ではなく、
アニメに取り上げられたことにより、人が来るようになった土地というものが非常に多い。
つまり、観光客慣れしておらず、上手く対応が出来ない。
この差が大洗と他の土地との差を生じさせたのだと考える。
2.地元住民を作品のファンにする
大洗の街にいって驚くことは地元民の積極的な姿勢です
自ら、戦車の模型を作ったり、ファンとの交流掲示板やイベントをつくるなど主体的に盛り上げようとしております。
もちろん、その背景には様々な思いがあると思います。
ガルパンが大洗にもたらしてくれたもの - 大洗ホテル スタッフblog
様々な思いはありつつも、
住民が積極的に作品を愛し、ファンになっているからこそ、そこに訪れたファンは心を開き、楽しい時間を過ごし、また来ようという思いになるのだと思います。
3.おいしいごはん
何度も来たくなる要素に欠かせないもの
それは食です。
大洗は漁港が近いため、新鮮な海産物が安価で食べられます
牡蠣などは絶品です。
おいしい食があるだけで、また来たいという思いにさせてくれる上に
おもてなしをしてくれる住民、自らがファンとなって一緒に楽しむことの出来る地元民の存在がある。
大洗の成功は上記のような要素が上手く絡み合って生まれたのだと思います。
個人的には奇跡に近い条件が合わさったものであり、他で適用することがなかなか難しいのではと思っていたりします。