2018年
2018年になりました
2017年ノーエントリでしたので今年は数記事でもあげようと思います。
京都市営地下鉄のアニメ制作プロジェクト
ひさびさにエントリー。
京都市の地下鉄と言えば言わずもがな不採算路線で赤字垂れ流し
京都の中心地の足は自転車とバスなので採算路線に変えるには
「①新規顧客の取り込み」「②リピート客の育成」というのが重要になってくる
といっても今回のはPRなので直接①、②に効くのかな
アニメ化で固定ファンがついたらそこからグッズ収入を得る?
地下鉄たくさん乗るプレミアム顧客には何か特典がつく?
みたいなコンテンツありきの稼ぎ方になるのかな。
この手の話で言うとラッピング電車をよく叡山電鉄はやっていて
作品のファンが足しげく通っているのを見かける
この手の施策は上手くいけば①新規顧客がはいってきて
②何度も使ってもらう策を講じておけばどんどん乗ってくれる
ようになるのかな
とはいえ、こういうイラストとかに不快感を示す人もいるだろうし
離反者もでるからトレードオフだなぁ
まぁこういう取り組みは嫌いでないので見守ろう。
てかこんな安くでアニメって作れたっけ。。。
光るならの歌詞を読んでいて
四月は君の嘘、マンガもアニメも終わってしまいましたね。
あー、何度見ても感動する。。。
色んなエントリーですでに上がっていたりもしますが、1クール目のOPである「Goose house 光るなら」の歌詞は物語終盤まで、公生の思い・気持ちを表現していたように見えましたが、かをりの思いとして読み取っても十分に解釈可能です。そう見てみるととても切なくなる。
共に暗闇出会った状態を照らし合ったという表現がどこかに出ていたけど、Goosehouse自体は、物語の概要を聞かされた上で作詞に入ったのかな。逆にそうでなければ物語とのシンクロがすごすぎる。
権利の関係で歌詞掲載はしないものの歌詞を見ただけでぐっとくるものがある。
そういえば、歌詞といえば「魔法少女まどかマギカ」のOPである「Clarisのコネクト、ルミナス」の対比構造も面白い。
コネクトはまどかとの約束をしたほむら自身のことをほむらが歌ったもの、ルミナスは魔法少女になったまどかの思いが表されている。
OPの音楽はアニメの作品にとって非常で重要であるけどこのように物語の意味を歌詞の中に入れていくというのは解釈余地があって非常に面白い。
SHIROBAKO×すきっぷ通り商店街の事例から見るコンテンツによる地域振興
すきっぷ通り商店街とのコラボ決定!|ニュース|TVアニメ「SHIROBAKO」公式サイト
SHIROBAKOと武蔵境すきっぷ通り商店街の取り組みが個人的に好きなので投稿
最近、コンテンツーリズム、いわゆる聖地巡礼なんていう言葉も出ているくらいコンテンツの観光産業振興や地域復興への利用が言われているけれども某福井県を舞台としたメガネのアニメなど単に地域振興に使おうとしたら全然上手くいかねぇ。なになはずでは。。。みたいな地方を良く見る。
一方でガールズアンドパンツァーの大洗、あの花の秩父(これ微妙だったが)、TARITARIの江ノ島、花咲くいろは(石川)みたいに上手くファンを作り現地におもむかせることに成功したコンテンツも多く存在する。この差はなんなんだろう。
P.Aさんはそもそもアニメによる地域活性ということも念頭におきながら作られていることもあり(代表の堀川氏の講演に2、3年前にいったときにそのようなことを言われていた気がする)すごくファンの作り方、地域との取り組み方などが上手い。
何が上手いのだろうか。SHIROBAKO×すきっぷ通り商店街の事例から成功要素を見てみる。
地域にとけ込んだコンテンツ、主役は商店街
- 出演主要声優5名による商店街の案内
- 商店街スタンプラリー
- 作中の商品コラボ
当然なんですが、地域振興というのは一過性の施策ではあんまり意味をなしません。
継続的に来てもらうことこそ重要であります。当然ながら、プロモーションという側面で、一時注目してもらうことが重要なのだ、というケースも存在しますが基本的には継続的な繁栄が主要命題です。
となるとコンテンツきっかけで、その地域に興味を持ち、ファンになってもらう必要がある。今回の取り組みで言うと、主要声優5名による商店街案内というのが上手い。
SHIROBAKOというアニメを見たものであれば、作品の声優さんの声で商店街の説明をされていれば聞き入るだろう。また、既に武蔵境に住んでいる方にとっても新鮮で、「このような店があるのだ」という新発見にもなりまた自分の街が何かしているのだという帰属感意識の醸成にも一役買う。
今回の開催場所は商店街という人が行き交う生活導線の中である。生活者の邪魔をしてしまったり、巡礼者がなにかしてしまうことで住民の心証を悪くすることは地域の取り組みとしてはNGである。つまりそれほど大々的なものではなく、自然ととけ込んだコンテンツと言うのが重要であり、キーなんだろうなと思う。
今回のSHIROBAKOはどれほど、地域の住民参加で作られていたのか読み取れないが、大洗などは地元の親父さんが自分でシールを作ったり、自ら商標を買い付けてオリジナルで何か作っていた。こういう地元民の積極的参画こそ重要なのだろうな。
そういえば過去にもアニメツーリズムに関しては書いてたな。(大洗かな)